エルフの耳がとがるまで
日本のエルフの耳は長い
異世界転生物の漫画やアニメが増えていますが、日本風のアニメのエルフの耳って海外の挿絵や映画のエルフに比べると極端に長いと思いませんか?
今日は日本のエルフの耳が長くなるまでをファンタジーの世界が日本に浸透していく過程を通して見て行きたいと思います。
それではまずファンタジーとはなにかから見ていきましょう。
空想の世界
簡単に言ってしまう魔法や不思議な生き物や道具の出てくる物語や舞台設定ですよね。
例をだすとアーサー皇伝説や「ニーベルゲンの指輪などから桃太郎なども含めてファンタジーです。
これらの神話や伝説から鏡の国のアリスなどの児童文学を経て今度は現代のファンタジー作品へとつながっていきます。
剣と魔法の世界
ファンタジー作品の足がかりとなった作品で良く知られているのはロバート・E・ハワードのコナンシリーズとj・R・R・トールキンの指輪物語です。
この2作品がどんな作品かというと
コナンシリーズ
作品のおおまかな内容は一介の戦士であるコナンが様々の冒険を経て帝国の王になる物語です。この作品の西洋イメージでの剣劇は日本に与えた影響は大きいと思います。
ことらの作品はアーノルド・シュワルツェネッガー主演で映画かされているのでそちらを実際に観たほうが雰囲気はより伝わると思います。
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指輪物語シリーズ
こちらも映画化されているので詳しい内容はそちらをご覧になられてた方が世界観はわかりやすいと思います。
この作品の大きな特徴はエルフやホビットなどの亜人達が住んでいる世界が出来上がった所だと思います。
この作品以前ではエルフもドワーフも妖精であり、デミヒューマンとして描かれる事はありませんでした。
ホビットにいたっては今でこそファンタジーゲームなどでおなじみですが、彼の創作の存在であり当初は権利問題で他の作品には出せないなどといった話もありました。
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こうして西洋の中世風の世界観をベースにエルフなどが暮らしている剣と魔法の世界というファンタジー世界の下地が出来上がっていきました。次からは少し、ゲームにからめながらみていきましょう。
日本のファンタジー
日本で大きな影響を与えた物といえばテレビゲームのドラゴンクエストとファイナルファンタジーは外せません。この2作品ありきでテーブルトークRPGのダンジョンズ&ドラゴンズが流行ったのではないでしょうか。
わかりやすく映像化されたファンタジーの世界が自分が操作するキャラクターが冒険する。このわくわく感が日本のファンタジー世界に必要だったのです。
テーブルトークRPG
海外ではテレビゲームよら先にテーブルトークRPGという物が流行っていました。それを模した物がパソコンゲームのウィザードリーとかでした。
では、日本に入ってきた時点でのテーブルトークRPGがどんな物かというと、ゲームの進行役のゲームマスターという役割とキャラクター側に分かれて遊ぶゲームで、テレビゲームで言えばげゲームマスターはゲーム機そのものでシナリオから各種の出来事の調整を行ない、キャラクター側はゲームをしているプレーヤーといった感じです。
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ロードス島戦記
海外から新しいゲームが入って来ると、当時のデームの流れを文章に書き起こしたリプレイ集やリプレイ集自体をベースにした小説が出版されました。
その中にロードス島戦記がありました。
先に述べた「ダンジョンズ&ドラゴンズ」のゲームリプレイからスタートした水野良氏による小説やOAVなどの大規模にメディア展開された作品です。
どのような物語かというと。
呪われた島ロードスという島を舞台に主人公パーンとその仲間たちを中心に英雄である王達や歴史の陰に暗躍する魔女の戦いを描いた冒険の話です。。
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こちらがハイエルフのディードリットです。
ディードリットのデザインをする際にイラストレーターの出渕裕氏がエルフの耳は長いと思い込んでいた為に偶然出来上がったデザインでしたが、ロードス島戦記の人気が高まり、メディア展開されていくにしたがいエルフの長い耳のイメージが日本中に定着していきました。。
これが日本のエルフの耳が長くなった経緯です。
話の途中ででてきたゲームや又変わった話があれば又、話していきたいと思います。